ジミ俗研究室

世間知らずのくせに思考を好んでいる情報弱者のブログです。「俗」な物事について気になったことを気になった順に書き記します。

謎の効果音「デュクシ」はどこから来たのか、どこへ行くのか

スマブラ廃人

発売日に買ってからというもの、オンラインで勝てないのが悔しくてProコンを濡らす日々が続いている(主に手汗で)。リヒター使いの僕は体術を用いる格闘系のファイターにはリーチの点でめっぽう強いはずなのに、リュウとかに負けるので本当に腹が立つ。

 

休日のほとんどをSwitchに費やす僕くらいの廃人になると攻撃を当てられたSEにすら過敏になってしまう。最近はリュウとケン専用の原作重視SEに腹が立つ。衝撃が人体に効く感じのちょっと重い音。

 

過敏になりすぎてこれを思い出した。(動画0:10~のやつ)

 

っていうかこれあるあるだったんだ。友達だけかと思ってた。

 

そもそもなんなんだデュクシって。何由来の音なんだ。気になってしょうがないので、子どものときにだけあなたに訪れる不思議な出会い、デュクシについて考えた。

 

 

まずデュクシするやつの気持ちがわからない

僕はデュクシされる側の子どもだったので、デュクシ自体に良いイメージがなかった。楽しそうに人を突くな。痛いんだよ。だから当時彼らのことを理解しようともしなかった。

しかし時が経って客観的に見てみると興味深い。効果音が出るほど強く殴れない小学生男子が声を出してまで演出したい暴力シーン、よほどの憧れを以てコピーしたい元ネタがあるに違いない。子どもの真似は学びの始まり、これはバカにしないで研究しよう。

 

まず、デュクシの源流を見つけるためにいくつかジャンルの当たりをつけてみた。

 

  1. 男子がこぞって集まり対戦する格闘ゲーム
  2. バトル漫画が原作のアニメ説
  3. 激しいツッコミ全盛期の頃のバラエティ番組説

 

この中から近い効果音をリサーチし、最も近いものをデュクシの源流とする。

 

デュクシ」で検索してみた

たかが擬音にヒットするページなんてあると思えないが、一応この4文字を入力してみた。…デ  ュ  ク  シと。

すると1番上にヒットしたのが、

 

dic.nicovideo.jp

 

 

あっ

ウキウキで調べ物をしようとするバカな男をよそに、もう世間では答えが出ていた。

 

 

1988年よりフジテレビ系で放映を開始したお笑いコンビ『とんねるず』の冠テレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』で木梨憲武が良く口にしていた事で一般に普及した。

(中略)

ストリートファイターⅡ』をデュクシ一般化の発祥とする説も有る。

 

 

つまりデュクシの生産元はストⅡで流通が木梨氏だったというわけか。どうやらスマブラをしていた時の連想は強ち間違いではなかったらしい。

とんねるずのみなさん』が1988年からでストⅡが1991年発売と。

 

 

…これさ、

 

古すぎないか

確かにデュクシの汎用性やスタイリッシュさは偉大だ。しかし、平成も終わるというのに僕らはいまだにこんな古代のSEに憧れていたのか。現代の子ども達はわかりもしない効果音を口にし、あろうことかあるあるとして定着している。知りもしないSEを口ずさみ、知りもしないSEを次の世代に受け継ぐ。

インターネット文化が発達して久しいこの世界、文化の流動はこれからも加速していくというのに僕らは子ども達に30年前のトレンドを強要し、自由であるべきSE教育の現場は凝り固まっていくばかりである。もうそんなのはやめよう。僕らは立ち上がるべきだ。

 

さもなくばこのままでは日本は遺物に縋り続けるSE後進国になってしまう。

 

 

これからのデュクシの話をしよう

今の日本を憂う言説は山ほどあるが、僕らはせめて建設的であろう。これからの日本の子ども達はどんなSEを発音すべきなのか。デュクシの伝統を残すべきだろうか。

デュクシ原理主義者の方からの批判があることは承知で主張するが、答えは否だ。

もっと現代的で、来る新しい元号の時代に相応しいデュクシを創ることこそが日本をSE先進国たらしめる第一歩になると僕は信じている。

 

それでは流行のアクションゲームを参考に、いくつかの代替案を考えていこう。

 

1.トゥギュシィ

 

せっかくスマブラ廃人なので、まずはこちらから。該当するのは0:47~の部分、メテオスマッシュのSEだ。今や子どもだけのものではないスマブラ、それを代表する「気持ちいい」音のメテオなら広い世代、そしてワールドワイドな活躍が期待される。しかしデュクシと若干似てるのでどう差別化を図るかは今後の課題になってくる。

 

2.ブガァプヒューゥ

 

www.youtube.com

最新の格ゲーから、世界的な知名度も加味してJUMP FORCEもセレクト。該当のSEは0:34~。

いまいちキャッチーさには欠けるが、吹っ飛んでいく音をプラスして爽快感に酔いしれるのはいかがだろうか。もしくはヒューゥを前に持っていくことで打撃に勢いがついていることを演出できる倒置法でも悪くはないだろう。

 

3.コァウシ、クアウシ、コオォォォァ

  

 (該当シーンは0:56~)

 もういっそバトルゲームに拘ること自体旧人類の発想なのかもしれない。

 先進性という面では断トツにおすすめできる。ただ一つ難点なのはこれがどちらかというとやられボイスだということか。それが気になる場合弓矢の「カッ、ビィーン」でも代替可能だが、今度は打撃ではないという問題が発生する。どちらを選ぶかはデュクシ使いでも判断が分かれるところではある。

 

 

以上、僕の少ないゲーム知識で思いつきうる代替案である。

 

 

 さっきから何言ってんだこいつ

そう思わなかった方、あなたは立派なデュクシストです。これからもデュクシと日本のSE文化の未来のために共にしのぎを削りましょう。デュクシストの皆さんが胸を張ってSEを口ずさむ日々が来ることを願っております。

 

それでは。